子宮頸がん(HPV)ワクチン
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの主な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するものです。10代前半での接種が最も効果的ですが、それ以降でも接種可能です。3回の接種で高い予防効果が得られます。副反応の可能性はありますが、多くの場合軽微で一時的です。ワクチンの有効性と安全性は科学的に確認されていますが、接種はあくまで任意です。また、ワクチン接種後も定期的な子宮頸がん検診が重要です。ご不安な点やご質問があれば、いつでもご相談ください。
当院で扱っているワクチンの種類
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ガーダシル(4価ワクチン)
16型・18型HPVの感染を防ぎます。 また、尖圭コンジローマ※の原因の約90パーセントを占める6型・11型HPVの感染を防ぎます。
※尖圭コンジローマとは、HPVの感染によって起こる男性・女性の生殖器にできる良性のいぼです。 -
シルガード9(9価ワクチン)
16型と18型、6型、11型の他に31型、33型、45型、52型、58型の9種類を防ぎます。
※シルガード9は子宮頸がんの原因となるHPV型の約90%をカバーするワクチンです。
(注)
- ・いずれも筋肉内注射であり、合計3回の接種が必要です。
- ・それぞれ接種間隔が異なりますので、ご注意ください。
- ・本ワクチン接種は、ご予約後1週間以降になります。
対象期間と料金
定期接種 | 任意接種 | |
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対象期間 | 小学6年生相当年齢~高校1年生相当年齢の女子(標準的な接種期間 :中学1年生) | 対象期間以外でもご希望の方は接種可能です。 |
料金 | 上記期間は全額補助 | ガーダシル 16,500円/回 シルガード9 29,700円/回 |
RSワクチン
生後数カ月の赤ちゃんの免疫機能は発達していないため、ワクチンを直接接種しても病原体に対する抗体が作られにくいとされています。そこで、妊娠中のお母さんに接種することで、母子免疫(お母さんの胎盤やへその緒を通じて抗体の一部を赤ちゃんが受け取る仕組み)を利用したワクチンとなります。
RSウイルス感染症*とは?
RSウイルスは世界中に広く分布しており、生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%がRSウイルスに感染します。乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルス感染症によるとされています。症状は感冒様症状から下気道感染に至るまで様々ですが、特に生後6か月未満で感染すると重症化することが示されています。
* RSウイルスにより引き起こされる感染症を指します。
当院で扱っているワクチンの種類
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RSウイルスワクチン「アブリスボ®筋注用」
RSウイルス感染症の予防が期待できるワクチンです。
対象期間と料金
対象期間 | 接種回数 | 料金 |
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妊娠30~34週 | 1回 | 35,000円(税込) ※保険適用外のため自費となります |
MR(麻疹風疹混合)ワクチン
妊娠中の女性が風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」で生まれる可能性があります。
その確率は妊娠初期に感染するほど高く、妊娠に本人や周囲が気づかず「無警戒」な時期に感染してしまうおそれもあります。
生まれてくる赤ちゃんを守る為には、風疹が広がらないよう、社会全体で予防することが重要です。
1回の予防接種では不十分なこともあり、年月の経過で抗体が減少するケースもありますので、妊娠希望の女性は「2回の接種」が安心です。また、麻疹(はしか)ウイルスが感染すると、成人では重症化することが多いため、予防が重要です。 以上の点から、当院では希望者にMR(麻疹風疹混合)ワクチンを接種いたします。
当院で扱っているワクチンの種類
MR(麻疹風疹混合) ワクチン |
11,000円(税込) |
(注)
2回接種時には通常4週間あけて接種いたします。
妊娠している方又は妊娠の可能性のある方は接種できません。
町田市居住者への助成について
接種日時点で19歳以上であって、町田市に居住している方のうち、妊娠を希望している女性は助成を受けることができます。
(妊娠している方又は妊娠の可能性のある方は接種できません)