人工妊娠中絶
当院では、母体保護法の理念である「妊娠女性の生命健康を保護すること」を目的に、以下の事由に該当する場合に人工妊娠中絶を行っています。
① 妊娠の継続や分娩が身体的に母体の健康を害するおそれがある場合
② 分娩にすることで経済的に生活へ支障を及ぼす場合
③ 不同意性交による妊娠の場合
実施にあたり同意が必要であり、婚姻関係、事実上婚姻関係の場合には配偶者の同意が必要です。未婚の場合は、本人の同意のみで足ります。未成年者は、妊娠中絶の意思決定は可能ですが、手術承諾書に保護者、親族の署名が必要となります。その他、ご不明な点は診察時にご質問ください。
当院では妊娠9週0日以下の希望の方に、経口人工妊娠中絶薬を導入しております。
方法 経口内服薬を用いて児を排出していきます。
① 1剤目
・医師の前で1剤目を内服します。
・内服後は、ご帰宅となります。
② 2剤目
・1剤目内服後36-48時間後に来院いただき、2剤目を医師の前で内服します。
・東京都在住で当院より15㎞圏内にお住まいの方は帰宅可能です。
・神奈川県内在住の場合は院内待機となり、胎嚢の排出を確認するまでお待ちいただきます。
・排出は2剤目内服後24時間以内に93%の方で確認されます。
注意点および副作用
・排出時に下腹部痛や出血を伴います。
・7%の方で不成功となります。この場合、静脈麻酔下で器械的に内容除去手術を行います。
・感染症のリスクがあります。
・アレルギー症状がでることがあります。
・頻度不明ですが、脳梗塞や心筋梗塞が発生する可能性があります。