一般婦人科
女性の健康を総合的にサポートします。月経不順、不正出血、更年期症状などの一般的な婦人科疾患から、子宮筋腫、子宮内膜症といった疾患まで幅広く対応します。また、子宮がん・乳がん検診、性感染症検査、避妊相談なども行っています。思春期から更年期、そして高齢期まで、女性の生涯を通じた健康維持と疾病予防をサポートします。
ピル処方
避妊目的での使用はもちろん、月経困難症や月経前症候群(PMS)の治療、月経周期の調整など、様々な婦人科的問題に対応します。初めての方には詳しい説明と検査を行い、個々の状態に合わせた適切なピルを選択します。定期的な診察で副作用のチェックや服用方法の指導を行いながら、安全で効果的な使用をサポートします。
がん検診
子宮がん検査は、主に子宮頸がんと子宮体がんを対象としています。子宮頸がん検診では、子宮頸部から細胞を採取して顕微鏡で観察する細胞診を行います。子宮体がん検診では、経膣超音波検査や子宮内膜細胞診を実施します。これらの定期的な検査により、早期発見・早期治療が可能となり、治療の成功率を高めることができます。
当院は、町田市の「子宮頸がん検診」協力医療機関です。町田市以外の方にも、正確で丁寧な子宮がん検診を保険診療で行っています。
避妊
経口避妊薬(ピル)
経口避妊薬の服用方法は、4週間を1サイクルとし、このうち3週間は毎日1錠ずつ服用し、1週間は服用を休み(月経が起こるようにするため)、翌週から再び服用を開始する21錠タイプと、服用を休む1週間の時も毎日の服用習慣を忘れないために有効成分が入っていない薬を服用する28錠タイプがあります。ピルを指示通りに服用している女性のうち、最初の1年間で妊娠する人の割合は0.2%未満です。しかし、薬の服用を確実に行わなかったり忘れたりすると、妊娠の可能性が高くなります。
子宮内避妊具
子宮内避妊具(IUD)は小型の柔軟なプラスチック製器具で、子宮内に挿入して使用します。IUDは子宮に装着すると・精子の運動を阻害して・卵子が受精しにくくなります。まれに受精しても、受精卵が子宮に着床するのを阻害する作用もあります。
緊急避妊法
妊娠を望まない女性が避妊をしないでセックスした場合や、コンドームが破れるなど避妊に失敗したと思われる場合に緊急避難的に妊娠を防止する方法です。
当院では未成年者の場合、保護者の同伴がなくても対応ができます。ご自身で悩まれている場合には、是非お気軽にご相談ください。
Q&A
Q.緊急避妊ができる理由と服用のタイミングは?
A.緊急避妊薬は、無防備なセックスが行われた72時間(3日)以内に服用される必要があります。
Q.緊急避妊薬はどの程度効果がありますか?
A.妊娠を防止しますが100%ではなく、数%に妊娠が起こることがあります。
Q.緊急避妊薬を服用したにもかかわらず妊娠してしまった場合、赤ちゃんに影響がありますか?
A.現在までのところ、生まれた赤ちゃんに異常があったという報告はありません。
ブライダルチェック
将来の妊娠・出産に備え、結婚前や妊娠前に婦人科健診をうけることをお勧めします。結婚の予定や妊娠の希望のある女性を対象に、妊娠・出産に関連する健康状態をチェックします。
検査項目
検査項目 | 検査内容 |
---|---|
血液検査 | 貧血、肝機能、血液型(ABO型 Rh型)、梅毒、成人T細胞白血病、感染症(B型肝炎・C型肝炎・HIV検査・トキソプラズマ・梅毒・風疹) |
性病検査 | クラミジア、淋病 |
尿検査 | 尿蛋白、尿糖、尿潜血 |
視診と内診 | 外性器と内性器の異常 |
子宮がん検診 | 子宮頸がんや前がん病変の有無 |
超音波検査 | 子宮・卵巣などの形態異常 |
費用
ブライダルチェックは、自費となります。
上記検査の料金は25,000円(税込)です。(初診料含む)
子宮頸がん(HPV)ワクチン
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの主な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するものです。10代前半での接種が最も効果的ですが、それ以降でも接種可能です。3回の接種で高い予防効果が得られます。副反応の可能性はありますが、多くの場合軽微で一時的です。ワクチンの有効性と安全性は科学的に確認されていますが、接種はあくまで任意です。また、ワクチン接種後も定期的な子宮頸がん検診が重要です。ご不安な点やご質問があれば、いつでもご相談ください。
当院で扱っているワクチンの種類
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ガーダシル(4価ワクチン)
16型・18型HPVの感染を防ぎます。 また、尖圭コンジローマ※の原因の約90パーセントを占める6型・11型HPVの感染を防ぎます。
※尖圭コンジローマとは、HPVの感染によって起こる男性・女性の生殖器にできる良性のいぼです。 -
シルガード9
16型・18型HPVの感染を防ぎます。
(注)
- ・いずれも筋肉内注射であり、合計3回の接種が必要です。
- ・それぞれ接種間隔が異なりますので、ご注意ください。
- ・本ワクチン接種は、ご予約後1週間以降になります。
対象期間と料金
定期接種 | 任意接種 | |
---|---|---|
対象期間 | 小学6年生相当年齢~高校1年生相当年齢の女子(標準的な接種期間 :中学1年生) | 対象期間以外でもご希望の方は接種可能です。 |
料金 | 上記期間は全額補助 | サーバリックス 16,500円/回 ガーダシル 16,500円/回 シルガード9 29,700円/回 |
RSワクチン
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの主な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するものです。10代前半での接種が最も効果的ですが、それ以降でも接種可能です。3回の接種で高い予防効果が得られます。副反応の可能性はありますが、多くの場合軽微で一時的です。ワクチンの有効性と安全性は科学的に確認されていますが、接種はあくまで任意です。また、ワクチン接種後も定期的な子宮頸がん検診が重要です。ご不安な点やご質問があれば、いつでもご相談ください。
RSウイルス感染症*とは?
RSウイルスは世界中に広く分布しており、生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%がRSウイルスに感染します。乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルス感染症によるとされています。症状は感冒様症状から下気道感染に至るまで様々ですが、特に生後6か月未満で感染すると重症化することが示されています。
* RSウイルスにより引き起こされる感染症を指します。
RSウイルスワクチンとは?
生後数カ月の赤ちゃんの免疫機能は発達していないため、ワクチンを直接接種しても病原体に対する抗体が作られにくいとされています。そこで妊娠中のお母さんに接種することで母子免疫(お母さんの胎盤やへその緒を通じて抗体の一部を受け取る)の仕組みを利用して接種するワクチンです。
当院で扱っているワクチンの種類
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RSウイルスワクチン「アブリスボ®筋注用」
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対象期間と料金
対象期間 | 接種回数 | 料金 |
---|---|---|
妊娠30~34週 | 1回 | 35,000円(税込) ※保険適用外のため自費となります |
MR(麻疹風疹混合)ワクチン
妊娠中の女性が風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」で生まれる可能性があります。
その確率は妊娠初期に感染するほど高く、妊娠に本人や周囲が気づかず「無警戒」な時期に感染してしまうおそれもあります。
生まれてくる赤ちゃんを守る為には、風疹が広がらないよう、社会全体で予防することが重要です。
1回の予防接種では不十分なこともあり、年月の経過で抗体が減少するケースもありますので、妊娠希望の女性は「2回の接種」が安心です。また、麻疹(はしか)ウイルスが感染すると、成人では重症化することが多いため、予防が重要です。 以上の点から、当院では希望者にMR(麻疹風疹混合)ワクチンを接種いたします。
当院で扱っているワクチンの種類
MR(麻疹風疹混合) ワクチン |
11,000円(税込) |
(注)
2回接種時には通常4週間あけて接種いたします。
妊娠している方又は妊娠の可能性のある方は接種できません。
町田市居住者への助成について
接種日時点で19歳以上であって、町田市に居住している方のうち、妊娠を希望している女性は助成を受けることができます。
(妊娠している方又は妊娠の可能性のある方は接種できません)