皆様、はじめまして
愛育ベスクリニック院長を務めさせていただきます金野　潤と申します。
無痛分娩を多数提供してきた大和市愛育病院の分院として、分娩対応可能なクリニックを開院致します。

当院でも、愛育病院同様、無痛分娩を提供していきます。妊娠、分娩、麻酔の安全性について気になるところかと思いますので、これまでの経歴について簡単に触れさせていただきます。

山梨医科大学を卒業後、研修医を経て東京女子医科大学　産婦人科へ入局しました。総合周産期センターであり、そこで産科合併症や様々な母体合併症妊娠（心疾患合併、腎疾患（透析中）、自己免疫疾患、Ⅰ型糖尿病）など多くの経験をさせていただきました。重症度に応じた妊娠転帰をみてきており、リスクの高い妊娠は心得ているかと思います。皆様の背景や妊娠経過など状況に応じて高次医療施設へ紹介させていただくこともありますので、何卒ご理解いただければと思います。

東京女子医科大学では麻酔科医管理による無痛分娩も提供されていました。在籍中は、無痛分娩が浸透し始め、需要が高まっている頃でした。一方で、産科医管理よる無痛分娩での麻酔事故が話題となり、安全性が問われている頃でもありました。需要のある無痛分娩を産科医が安全に行うためには、しっかりとした麻酔の知識が必要と考えるようになり、2年間麻酔科に在籍し全身麻酔および無痛分娩の知識、技術を学び麻酔科標榜医を取得しています。その後、経験を得るため2019年から大和市愛育病院へ勤務、これまでの4年間で6割の分娩を担当し、おおよそ2500件の麻酔、分娩管理を行ってきました。無痛分娩では、リスク回避、疼痛管理、分娩を進める技術が必要になるかと思います。これら技術をこれまでの経験をもとに皆様へ提供できればと思っております。

私と共に、8名のスタッフが愛育病院より異動になります。経験を共有してきたスタッフがいることは大変心強いものです。年間1000症例超える愛育病院で十数年勤務してきた師長と新生児担当看護師が、皆様をお迎えします。心配や不安を受けとめて参りますので、何なりと質問していただければと思います。

皆様の出産が、良き思い出となるようスタッフ一同精一杯務めさせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。